セリは物心ついた時から父親の記憶がなかったが、祖母と母と、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。しかし9歳の時、母がセリの父親だという人物・草薙と共に交通事故で急死。さらに、10歳の時に祖母が病死し、セリは天涯孤独に。そんな彼女を、死んだ父親の家族が引き取ることに。草薙家は不動産会社を経営する裕福な家だったが、父の正妻や娘はセリに冷たくあたる。ただ、半分だけ血の繋がった兄、弓弦だけはセリに優しかった。やがてセリは弓弦を一人の男として愛するようになるが…。孤独な少女の過酷な運命と切ない愛を描いた恋愛長編!