七瀬詩織は、大学卒業後、亡き祖父の遺した小さな書店を1人できりもりしている。引っ込み思案で人付き合いの苦手な彼女は、恋愛経験ゼロの恋に恋する二十二歳。だが、そんな彼女が店に本を探しにやって来た瀬永愁司に、淡い恋心を抱くようになった!? 彼もまた店を気に入り、頻繁に遊びに来るようになったのだが…。書店の定休日に掃除をしていて偶然みつけた古い鍵が、詩織の運命を変えていく。鍵を差し込んだ扉の向こうに待っていたのは…。あと一歩の勇気が出せない女の子の初めての恋をファンタジックに描いた、スイートなラブストーリー。