魔法王国ヴァール・ドゥナ国王のカーラントは、象牙色の肌に紫水晶の目、髪は眩いばかりの金色に輝く鮮烈な美貌の持ち主。しかし、この少年カーラントには、体調が不安定になると自らの性が揺らぎ女性化するという、人には言えない秘密があった。早くに両親を亡くし、孤独の中で王の重責を担う彼が唯一心を許したのは、宮廷魔術師・モスリー。カーラントは、冷徹で意のままにならないモスリーに癇癪を起こして打擲するも、夜になり寝床に入る頃には、彼の温もりの助けを必要とした。ある時、神殿の神官が彼の体の変化を目にして劣情を抱いたことから、2人の関係に変化が生じる…。「真紅の館の姫君」のモスリーに新たな恋!?